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乙種第4類危険物資格を取得してみた。 Ver1.10

危険物資格そのA。丙種に続いて乙4危険物資格も取得しました。

なぜ乙4?

願書作成や会場へのアクセス等

これは丙種危険物取扱者資格を取得した体験記にあるので参考にしてください。(角2封筒に消防試験研究センター中央試験センターの宛名を印刷できるテンプレートなどもこちらからダウンロード可能です)

願書作成での注意点を一つ。既得免状※がある場合にはそのコピー(裏面と表面、各1枚)を願書の裏に貼り付ける。

※ 既に取得している危険物資格の免状(カード)

※ ちなみに私は既得免状のコピーを、パソコンとスキャナーとプリンター(6年以上前のインクジェット)を使って作成したのだが特に問題はありませんでした。

あと、乙4の受験料は丙種より高くて3,400円です。その他は丙種の体験談ページと変わりません。

願書出願

丙種を受験した時に消防試験研究センターで無料で配布されていたピンク色の角2の封筒と願書を利用して、締め切りの数日前になんとか前回と同じ手順で願書を郵便局から郵送した。

勉強方法

試験日の一ヶ月以上前から暇を見つけては勉強をした。丙種の勉強の時に成美堂出版の問題集がかなり有効だったように感じたので乙4の問題集もこの出版社のものを買ってみた(下記)。これに加えて、覚えやすくて値段も安い実教出版の参考書(下記)も購入して勉強にあたった。丙種の知識が生かせるので楽は楽だがアルコール類はともかく、名前を聞いたことも無い可燃性液体も多いのでイメージが湧かず最初は戸惑った。しかし、調べてみると第4類の危険物は以外に身近なものも多いことが分かった。

身近な第4類危険物

※ これらの引火性液体はDIYショップ(ホームセンター)、カー用品店、薬局などで販売されています。

クレオソート油とまあ、第4類が乙種危険物資格の中で一番メジャーな訳は一番我々の生活に身近な危険物を取り扱う事が出来る資格だからなんですね。(そうでないのもあるけど(´Д`;))これで少しは身近なものに感じられたかな。用途が分かるとその性質も覚えやすいと思いますのでその辺を意識しながら勉強するとよいかもしれません。

勉強自体は丙種の時と一緒で、実教出版の参考書を読み、成美堂出版の問題集を暗記するまでやってみる。丙種受験の時に既に購入していた成美堂の参考書は内容がよくまとまっていたので辞書代わりに使用した。(細かい部分の知識を忘れたときに開いたりした)

今回の勉強に使った参考書と問題集

※ この参考書は丙種危険物取扱者資格の受験の時にも辞書のように使用していた。一番上の実教出版のテキスト(参考書と問題集が一緒になっている)の問題は、(私にとっては)少し難しく感じたが、ゆとりを持った合格を目指すならこれも完全に理解しておくべき)

上記3冊の書籍名をクリックするとamazonからその書籍を購入できます。

受験日の18日前

受験票※が自宅に郵送されて来た。当たり前だが丙種の受験票と全く同じの薄っぺらのハガキである。受験票に書かれている試験開始時刻を見ると、また午前9時から(´Д`;)。今回は電車が遅れても遅刻しないように余裕を持って早く行こうと決めた。休日に早起きか……。

※ リンク先画像は丙種の時のもの。(全く同じ形のハガキです)

試験前日

さて、困った。一通りの基本知識は頭に入ったと思うのだが、どうも飽和状態というか、勉強に飽きてしまったのかそれ以上頭に入らなくなってしまった。成美堂の問題集は90%以上は内容を理解した上で暗記しているのだが、実教出版のほうの問題は難しい問題もあるので完全に暗記は出来ていない状況。前回の丙種受験の時も同じような状況で受験して問題なかったので大丈夫だろうとは思うのだが、かなり不安である。どうなることやら。ともあれ最後の仕上げと思い、自らをムチ打って暗記出来ていない部分を覚えた。

ネットで調べるとバスと電車の乗り継ぎが悪く、かなり早く家を出ないと余裕を持って試験場に到着できないことを知る。結局、当日5時起きすることに決定(´Д`;)。

試験当日

前日寝られないというヘタレ具合を今回も発揮し、マブタが腫れたような状態でいって参りました。(なんとか5時に起床)

土曜日に受験したのだが、部屋は満席。満席だと隣の受験者と体が当たりそうで窮屈だった。結果は「なんとか」合格。前回の丙種の試験の時に、早く退席してもすることが無いことを分かっていましたので、今回は試験時間終了まで(2時間…(´Д`;))ねばってみました。

試験問題を持って帰れないし、合格の点数も教えてもらえないので、何とも言えませんが、丙種試験の時の様に余裕の合格はできませんでした。乙4の試験は下記の3科目(法令・物化・性消)全てにおいて6割以上を正解しなくてはならないのに、問題数が……

だけしかなく……(´Д`;)

1の法令はともかくとして2、3において正解を確信出来ない問題が4問ぐらいずつあり。試験後早速参考書を開いて正解を調べたのですが、その内のいくつかは何と載っていませんでした。

だってこんな問題が出たんだもん。(;´Д`)ハンソクダヨ…

次の金属の内、加熱すると赤紫の炎を上げ燃焼するものはどれか。
@ナトリウム
Aカリウム
Bバリウム
C銅
D失念(忘れちゃいました。すみません。)

※ 問題の文章自体は実際のものと違うと思います。(記憶を頼りに思い出したもので)

これって第3類危険物の問題じゃないの? というか化学を学校で勉強した人間には常識なんでしょうか?(;´Д`)

とにかく化学など学生当時も興味が無く、当然成績も悪くすっかり忘れている人間にはまったく検討がつきませんでした。ちなみに上記の問題の回答は今も分かりません。多分、カリウム(K)だと思うのですが……。満点を取らせない為のかなり難しい(この問題が当てはまるのか分かりませんが)問題が出題されるという話は聞いていましたが……。

こちらのページ(NHK高校講座の化学基礎)をみると、どうやらこの問題は、高校の化学で習う「炎色反応」というものの理解を確認しているようです。(どうりで分からないわけだ)リンク先のページに書いてありますが、花火が燃焼する時のきれいな色も炎色反応のおかげなのだそうです。勉強になりました。私と同じような状態の方は、NHK高校講座やなんらかの方法で化学の基礎も勉強していったほうがいいかもしれません。

これ以外にも、成美堂の問題集を暗記しただけでは対応できないのではないか(あくまで私の見解)というような問題が結構出ていて焦ってしまいました。参考書の盲点を突くグリセリンの芳香の有無を問う問題とか。ちなみにグリセリンは無臭で甘い液体のようです。

今回3冊の本を使って勉強をした訳であるが、化学が好きな方は基礎的な知識を持っていると思われるので良いとして、化学という学問からかなり遠い場所にいる方(私もその内の一人)は参考書の隅々まで目を通して理解して置かないと余裕を持った合格は難しいのではないだろうかと感じた。正解の他に似たような表現を使った不正解の選択肢も用意されていたりして、うろ覚えだと消去法で間違いを消して行った後、2択でどちらを選ぶべきか迷ってしまうことになる(私の事です)また、私の時は体積の膨張する量を計算する問題も出題されました。滅多に出題されないと聞いていたのですが、一応頭に入れておいて正解でした。

しかし、私が苦労して合格した割には、なぜか(?)合格率は高く、「55パーセント」と試験官が言っていました(´Д`;)。ちなみに現在の合格率は、消防試験研究センター試験実施状況のページで知ることができます。このページでは丙種・甲種・4類以外の乙種資格の合格率も掲載されています。現在(2016年)改めて見てみると、やはり乙種第4類の合格率は全体の平均で3割ぐらいのようです。しかも、他の類と比べて著しく合格率が低いです。また、月毎のデータをみてみると、どうやら合格率にはかなり波があるようです。

私のレベルが低すぎたのだろうか?(笑) しかし、私の席のまわりはみんな不合格で合格発表のあとに一人ぽつんと取り残されてしまった。私が試験開始前に勉強していた時、まわりの迷惑を考えずに隣の席でだらだら長話していた人は落ちた様でした。しかし、毎回思うのですが、この試験の受験者って本当にいろいろな方がいますね。年齢を問わず女の人も結構いますし、男も同様で学生らしき人から日焼けしたいかにもスタンドに居そうなお兄ちゃんやらおじさんやら、職場ぐるみでワイワイ受験しに来ている人もいたり。ホントにいろいろです。職業柄か男は無愛想な人が多いようにも感じました。(偏見?)

振り返って考えて見ると成美堂の問題集を完全に理解するのは勿論として、実教出版の方も完全に押さえておいたほうがいいですね。安心して合格したいならそうすべきかと思います。(わたしの貧しい)知識を総動員して推測し、なんとか正解にたどり着いた問題も結構ありました。丙種の時の様にスパっと回答にたどり付けない問題が多いです。前述したとおり、似た表現を使って正確に理解しているかを試すような問題もあります。回答の選択肢が1つ増えている訳だから問題の難易度が上がるのは当たり前といえばそうなのですが。試験問題の文章も成美堂の問題集とかなり違ったものが多いように感じました。(今回は運が悪かっただけかもしれませんが)

免状の発行

これは丙種と全く同じで、合格者全員が部屋に集められて係員の指示に従って書類などを作成していきます。私は既得免状(丙種)がありましたのでそれを返却しました。後日新しい免状が送られてくるようです。返す前に免状の裏の備考欄にボールペンで受験した日付と受験番号を書きました。

免状申請代 2,800円
免状郵送用切手 290円(配達記録付郵便)

毎回結構お金がかかるのね。(´Д`;)

試験日より約2週間後

免状が郵送されて来た。(免状発行日は試験の合格発表後に教えてもらえます)旧免状を返却するときに裏の備考欄に書いた文字は綺麗になくなっていた。旧免状は破棄されるか保管されているか分からないが、全く新しい免状が発行されて戻ってきた。

まとめ

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この記事は2004年(10月頃)に公開され、その後改訂を重ねて現在に至ります。