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丙種危険物資格を取得してみた。 Ver1.39

危険物資格その@。乙4の前に丙種を取得しました。

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なぜ丙種危険物取扱者?

BOOKOFFさんでこれを見つけてしまったのです。※リンク先は現在の版のもの。

書店に置いてある参考書はどれも要点をただまとめたような感じのものばかりで分かりにくかったのですが、これを手にとって見たら驚きました。内容は学校の教材みたいな感じで分かりやすいし、しかも価格が105円。外観もかなり綺麗だったから学生が一度も使わずに売っちゃったのかな、とか勝手に想像。加えて2001年度発行でまだ使えそう(実際使えた)。これはかなりいい買い物だ。(´∀` )

それと実はもう一つ情けない理由がありました。この危険物取扱者の資格は、甲・乙・丙と3種類があり、最初は通称乙4と呼ばれる乙種第4類危険物取扱者資格を取ろうと思ったのですが、見事に挫折(´ー` )。乙4の参考書も買ってしまっていたので、もったいないと思い無理矢理一つレベルを下げて丙種にしたという、なんともアレな理由(´Д`;)。また、今の私の危険物に対する興味(=勉強意欲)が小さく乙4は射程距離に入っていないのでとりあえず丙種を受験したというのも理由です。ただ単に丸暗記出来ない頭の悪さという話もあるけれど。(乙4は後に取得しました

当然ですが乙4ならともかく丙種では取得後、かなり資格を活用できる仕事の分野が狭くなるようです。主な活用場所はガソリンスタンドぐらいでしょうが、ガソリンスタンドもセルフがほとんどになってきている最近のご時世において、無資格者の危険物取り扱い時に立ち会えない丙種資格はあまり有効に活用できない場面があるかもしれません。

資格を利用できる場所として他に「トラックでの灯油の移動販売」、「塗料販売所での石油類の販売」、「石油類製造所・貯蔵所でのその取り扱い」等の業務があるようです。DIYショップでも危険物に該当するものを結構取り扱っているので役に立つかもしれません。普通は店舗の管理者が乙4以上を取得しているから末端の作業者は無資格でも危険物を取り扱いできるんだろうけれど。まあ、何も役に立たないという資格でもなさそう。車両系の資格を取ればこの資格と組み合わせてタンクローリーの運転も出来るらしい。私はしない(出来ない)けれど。大きな工場のボイラー設備や発電機などでは燃料に重油や軽油が使われていたりするようですので、機会があれば資格を生かせるかもしれません。

試験前日まで

試験の願書すら受け付けていない早い時期に、これから一番早く受験できる日にちの試験と試験会場をネットで調べた。やっぱり東京の(財)消防試験研究センターの中央試験センターが年間で一番試験する回数が多いようだ。

また、受験願書など申請書一式は全国の消防署に置いてある。

(財)消防試験研究センターのサイトに東京の試験センターで受ける場合は都内の消防署で願書を入手しないといけないとも取られかねない記述がありますが、電話で直接問い合わせたところ、願書は全国共通だそうです。(自分の地元の消防署で入手して好きな場所に出願可能)

私の住んでいるところは東京ではないのですが、試験を受ける場所は自分の居住している所でなくてもOKなので、ちょうどいい時期に試験があった東京の試験会場で受験する事にしました。でも、試験日が平日なのです。試験は全部休日にやってくれないかな。会社休んでまでこのご時世に丙種取りに来る人いるんだろうか。

ネットで調べると、試験は全部で25問出題され、試験時間は1時間15分。何かこれもアマ4試験と似てるな。難しい計算問題もないし、多分時間も30分程度で全問解答できそうだ。(実際出来ました(´ー`))

会場までの行き方を調べる(またまたネット検索ポンッ!)新宿から「京王新線」という(´ー` )電車で幡ヶ谷駅に行くのか。プラットフォームはC番の八王子方面の電車に乗る、と。

京王グループサイト内の新宿駅全体地図を見る(PDF)

幡ヶ谷駅から会場までの地図はこちら←(財)消防試験研究センターサイト内の地図へのリンクです。

いろいろ調べたんだけど、結局ここに願書の書き方から注意事項から地図まで全部載ってた。←消防試験研究センターサイト内へのリンクです。(PDFファイル)

(・∀・)ん?もう一度よく地図を見てみると……。

なにぃっ!代々木上原からも試験会場まで徒歩12分だぁ!?

急遽、予定変更。代々木上原下車コースにする。

自宅から最寄り駅まで バスで10分ぐらい。
最寄り駅から代々木上原駅まで 56分ぐらい。
代々木上原駅から試験場まで 徒歩12分ぐらい。
合計時間 なんだかんだでゆとり見て1時間30分はかかるな…。※

※ 実際は試験当日電車が遅れ遅刻してしまいました。(´Д`;)タノムヨ…

情報収集が終わり、お次は願書を入手して出願

近所の割と大きめの消防署に願書を入手しに行った。建物入り口のドアを開けようとしたら開かない…日曜日だからか?(´ー` )帰ろうかと思ったが、建物の裏手にまわると消防隊員数名が柔軟体操や訓練をしていた。誰が見ているわけでもないのに真剣そのもの。その真剣さにちょっと躊躇したのだが、「すみませ〜ん。危険物の試験の願書頂きたいんですがぁ〜」と呼びかけるとめんどくさい表情ひとつせずに体育会系らしい機敏な反応で対応してくれた。こういう世界って(・∀・)イイ!!

取りあえず「願書」と「郵便振込用紙」と「願書の記入方法等が書かれた書類」をもらった。郵送用の封筒は貰えない。※あたりまえか。A4サイズの大きな願書を見ると「折り曲げるな」と注意事項が書いてある。後は、願書を折り曲げずに入れられる封筒(サイズ角2)を調達せねば。さらに願書は配達記録で送れと試験研究センターのサイトに載っている。

※ (財)消防試験研究センター・中央試験センターに行くと「願書」と「宛名が印刷された封筒」が無料で入手出来ます。お近くの方は試験センターに行きましょう。(試験場の下見も出来るし)

配達記録……?※

ネットで検索したりして調べると、郵便物を配達先でポストに投函せず、相手に直接手渡しして受領を確認するサービスの様だ。「確かに配達したよ」という記録も郵便局に残るらしい。後で面倒な事にならない為の防止策なのだろう。

※ 2012年5月現在、配達記録のサービスは廃止されてすでに存在しません。

DIYショップにて角形2号(角2)の封筒を探す。マルアイの藤壺カラーパックという製品が気に入ったので購入した。なんとテンプレートがネットからダウンロード可能で、パソコンを使って宛名書きをプリンタで綺麗に印刷出来る。大きな封筒に手書きで記入するというのは慣れないと納得がいくものが出来にくいし、郵便局で郵送を依頼する時に何かかっこいいなと思い購入…。(´∀`)

ダウンロードしたテンプレートに手を加え、角2封筒用の宛名書きを作った。

願書郵送用の封筒宛名書きテンプレートをダウンロードする。

願書郵送用の封筒宛名書きテンプレート画像(・∀・) < 左図の様なテンプレです。甲・乙・丙全ての試験に使えると思うよ。

※ 中央試験センターの住所などが既に入っていますので、東京の中央試験センターで受験される方はそのまま印刷して使えます。(´∀` )Word2000以上で使用可能と思われますが、使用するプリンタによってレイアウトなどが違ってくるので気に入らない場合は各自修正して使ってください。

Word2000以上をお持ちでない方は……。

レイアウトや宛先は変更出来ませんが、マイクロソフト製の「WordViewer」というワード文書の閲覧と印刷が出来るフリーソフトを利用して印刷出来ます。(試してはいないので正確に印刷出来るかどうか分かりませんがお試し下さい)

「WordViewer」へのリンク

封筒も出来上がり、後日郵便局に受験料を振り込みに遅い時刻に行ったら、「振込の業務は午後4時迄です」とあっさり断られた。普段郵便局などあんまり使わないからなぁ。一般常識の無さが露呈。

後日また出直して再度郵便局へ。のりとボールペンを持参していった。ボールペンは郵便局にもあるけれど。

手順 備考
@振込用紙を出し、郵便局窓口で職員に振込を依頼。 受験料2,700円の他に振り込み手数料70円がかかりました。
A職員が受領印を押して、受領書(願書添付用と受験者の控え用)を返してくれる。  
B受け取った受領書から願書添付用を切り取り全面のり付けして願書に貼付。 間違えて受験者控え用を貼付しないように(´∀` )
C願書を、用意しておいた角2封筒に入れのり付けして封をする。  
D「配達記録依頼用の用紙」が郵便局にあるので自分の名前、住所、宛先名を記入する 窓口で配達記録で送りたいと言えば教えてくれる。
E願書の入った封筒と依頼用紙を窓口に出し職員に(配達記録で)郵送を依頼 郵送代は330円でした。
F配達記録郵便物受領票を受け取る  

めんどくさい…。(´Д`;)全部で3,100円也か…。

試験日の13日前

受験票が自宅のポストに入っていた。裏の注意事項が透けて見えるようなペラペラなハガキだ。試験は午前9時に集合で、午前9時30分に開始と書いてある。当日は余り早起きしないで済みそうだ。

今回の勉強に使った参考書と問題集

各参考書について

リンク先の出版社のサイトにも掲載されているが、やはり実教出版のテキストは工業高校等で現在使用されているようである。どおりで定価も安くて内容も分かりやすい訳だ。成美堂出版の問題集も実際の試験問題に結構近い感じでよかったです。

勉強の仕方は参考書を見て覚えて、問題集で知識の定着の確認。(基本的過ぎる作業ですね。(´∀`)というかそれしか有効な方法はないと思う…。)

試験前日

問題集をひと通り解き、不正解の問題があったページに印を付ける。8割以上正解。これなら大丈夫だろう、「6割取れば合格」なのだから。(´∀`)

試験当日

前日に眠れないと言うお約束と、試験当日ちょっとしたハプニングがありつつも行って参りました。無事合格できました。

試験当日持っていくもの

@筆記用具 鉛筆(マークシートだからHBかBがいいでしょう)、消しゴム、ボールペン(申請時に使う)
A受験票 願書を出すと、試験日の一週間前ぐらいに郵送されてくるペラペラのハガキ。
Bお金
免状交付手数料2,800円
免状郵送代290円※

※ 免状交付日に消防試験研究センターで直接受け取れば不要ですが、私の場合、自宅から遠いので郵送しかない。

※ アマ4の時と違い免状申請時に証明写真1枚は必要ない。(願書に張ってある写真をスキャナーで取り込んで使用するそうだ)

実は当日、なんと遅刻しました!

電車の走行が何かのんびりしてるなと思い、ふと携帯電話の時計に目をやると……。「えー!!! もうこんな時間!?」まあ、多少遅れても入室できるという情報は得ていたので、大丈夫だろうと思っていたのだったが、その後も電車のノロノロ運転は続き。なんと代々木上原駅に着いたのが、試験会場の集合時間(´Д`;)……。電車が遅れたことについて、お詫びの車内アナウンスが流れていた。

急いで電車を降り、改札を通って駅の北口を出る。アレ?なんか住宅地っぽいところに細い道があるだけだな。出口間違えたか?(もっと大きな道のある場所を勝手に想像していた)駅に戻って調べてもどうやらここは北口に間違いないらしい。「なんだよ!試験会場までのデカイ案内板とかが出てる訳じゃないのかよ!※」などと思いながら急ぎ足で汗だくになりながら住宅街をウロウロ。あやしい(´Д`;)。焦っていたので、当日持参した地図を広げる気持ちの余裕もなかった

※ 住宅街なのでデカイ看板を設置する訳にもいかないんだろうな。(消火栓標識が数カ所あり試験場までの道案内をしてくれるのだが、ちょっとわかりにくかった)

今回の試験は受けられずに失敗か!?(ネタでもなんでもなく本当に焦った)

で、役に立つか分からないけれど、代々木上原駅から中央試験センターへの行き方をまとめて見た。

駅には周辺地図の掲示板がありますのでそれを見ても良いでしょう。しかし、しつこいようだが住宅街を通るとは思わなかったなぁ。

@北口を出る。 出口が1ヶ所じゃないけど、どこを出てもいい。
A駅を背にしたら左に歩いていく。 細い道でちょっとわかりにくい。
B十字路に出たら右折します。 右折後、住宅街の細い坂道を上る事になります。地図を見て大きな道路を想像していたので道が分からずウロウロしてしまいました。ですが、ポイントはここだけです。ちなみにこの十字路を左折して進むと駅の側壁にぶつかって行き止まりになっています。
Cその後、少し進むと右手に小さな交番があることを確認。 交番を見つけたら一安心。道順は問題ないのでそのまま直進を続ける。
D以後ずーっと直進。 途中アップダウンの激しい坂があり(暑いと辛い…。(´Д`;))右手に「代々木大山公園」があります。その後、消防学校がありますが、試験センターと間違えて入って行かないように。(私は遅刻して焦っていたので間違えそうになりました)
E信号(常磐橋)のあるT字路にぶつかったら右折。 ここまで来れば到着したも同然。
F少し歩くと左手に中央試験センターの門があるので入る。
Gスロープ(地下)をくぐり建物の裏手にまわる。 門を入ると受験者を誘導する看板があるので分かります。
H入口を入るとホワイトボードが設置されていて、そこに掲示があり受験番号によって2階の部屋に行くか3階の部屋に行くか分かれる。
I部屋に入り着席する ちなみに集合時間(試験開始の30分前)に遅刻すると、まずカバンから筆記用具のみを出すように言われ、携帯の電源を切るように指示されてから着席を許されます。(´Д`;)

ケータイ電話用の地図ページを用意しました。(URLをコピーして自分の携帯にメールすれば当日携帯電話などから見られます)

PC用の地図はこちら。(Googleマップ)

試験会場について

1階に申請窓口(今回の試験や手続きでは全く使用しなかった)と小さな売店があり、2、3階は試験会場になってます。売店にはジュースや試験の参考書などの書籍を販売しており、免状の申請に使用できる証紙も購入できます。※売店付近にはジュースやタバコの自販機も設置されています。トイレは1階から2階にあがる階段の途中にあります。また、願書と関連書類一式と角2封筒(試験センターの宛先印刷済み)も一階のスペースに置かれていました。(早速1つ頂いた(´▽`)ゝ)

※ ここで購入する必要はありません。試験合格後試験会場でも販売します。

さて、ハプニングはあったものの試験を何とか受けることができた。試験問題を見ると勉強に使用した参考書や問題集に載っていた中でも基本的な問題ばかり。「これは行けるな」と思いホッとする。おそらく悪くても1,2問間違えただけだったのではなかろうか。すぐに問題を解き終えてしまいました。ゆっくり見直しをしたら、ちょうど退席可能な時間が来た。尚、計算するときに書き込みをするのはOKでしたが、問題用紙は持ち帰りが出来ませんでした。

試験とその後の流れ

@試験開始
A30分後(だったかな?)に問題を解き終わってしまった人は退席可能。
B試験時間が終了したら、退席した人も全員試験した部屋に一旦戻される。 試験会場には合格者の受験番号を表示する電子掲示板がある。
C電子掲示板に合格者の受験番号が表示される。 合格を確信していたので深い感動もなく…。でも、ちょっとうれしかった。
Dそのまま免状交付申請作業に突入。 係員の指示に従って証紙やら切手やらをその場で購入し、書類に貼り付けたり、記入したりして申請書を作成。※
E部屋の出口にて作成した申請書類や封筒を渡して退場 ほとんどの人が免状の郵送受け取り(受領)を希望していた。
F帰路につく。

※ わたしは前もって1F売店で証紙と切手を購入してしまっていたので(合格間違いなしだったので)、席を全く移動せずに書類を作成することができました。(よかったような、余計なことしたような)

試験日から12日後

郵送で封筒※に入った危険物取扱者免状が届いた。フォークリフトアマ4級免許証の様に町の小さなビデオレンタルショップのラミネート会員証みたいな感じではなく、自動車の運転免許証に近い品質でよいと思った。

※ 試験当日、自分で宛名書きしたもの。

まとめ

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この記事は2004年(8月頃)に公開され、その後改訂を重ねて現在に至ります。